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2009年5月12日 財務 平成21年3月期 決算短信 決算短信|平成21年3月期(2008年度) | ロート製薬株式会社 r200903

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(2)

4. その他

(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)  無

新規    0 社   除外   0 社

(2)連結財務諸表作成に係る会計処理の原則・手続、表示方法等の変更(連結財務諸表作成のための基本となる重要

な事項の変更に記載されるもの)

  ① 会計基準等の改正に伴う変更 有

  ② ①以外の変更 有

(注) 詳細は、18 ページ「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更」をご覧ください。

(3)発行済株式数(普通株式)

  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 21 年3月期 117,907,528 株 20 年3月期 116,107,795 株

  ② 期末自己株式数 21 年3月期 296,825 株 20 年3月期 271,805 株

(注)1株当たり当期純利益(連結)の算定の基礎となる株式数については、33 ページ「1 株当たり情報」をご覧くださ

い。

(参考)個別業績の概要

1. 21 年 3 月期の個別業績(平成 20 年 4 月 1 日∼平成 21 年 3 月 31 日)

(1)個別経営成績           (%表示は対前期増減率)

売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 当 期 純 利 益

     百万円       %      百万円       %     百万円       %      百万円       %

21 年 3 月期    70,946   5.2    10,010 7.1    10,392  14.2     5,379   △ 2.0

20 年 3 月期    67,426   7.5     9,344  17.4     9,100  20.7     5,490   17.7

1 株 当 た り

当 期 純 利 益

潜 在株 式 調 整 後

1株当たり当期純利益

円 銭 円 銭

21 年 3 月期 45.93 45.63

20 年 3 月期 47.50 46.66

(2)個別財政状態

総 資 産 純 資 産 自己資本比率 1株当たり純資産

百万円 百万円 % 円  銭

21 年 3 月期 92,157 67,246 72.3 566.73

20 年 3 月期 91,586 62,594 68.3 540.37

(参考) 自己資本 21 年 3 月期 66,653 百万円 20 年 3 月期 62,594 百万円

2. 22 年 3 月期の個別業績予想(平成 21 年 4 月 1 日∼平成 22 年 3 月 31 日)

(%表示は、通期は対前期、第 2 四半期累計期間は対前年同四半期増減率)

売 上 高 営業利益 経常利益 当期純利益

1 株当たり

当期純利益

百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円  銭

第 2 四半期 累 計 期 間

34,500 0.2 4,300 △ 9.9 4,500 △ 10.6 2,800 △ 10.2 23.81

通   期 70,000 △ 1.3 9,200 △ 8.1 9,500 △ 8.6 5,900 9.7 50.17

※ 上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、

今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

(3)

1.経 営 成 績

(1) 経営成績に関する分析

(当期の経営成績)

  ①全般の状況

売上高

(百万円)

営業利益

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

平成 20 年 3 月期 108, 131 13, 037 12, 338 7, 525

平成 21 年 3 月期 110, 611 11, 638 11, 349 6, 139

増減率(%) 2. 3 △ 10. 7 △ 8. 0 △ 18. 4

   

当連結会計年度におけるわが国経済は、年度当初は原油をはじめとする原材料価格の高騰から物価

が上昇し、後半は米国に端を発した金融危機が実態経済に波及するなど深刻な景気後退局面となりま

した。海外では、拡大基調であったアジア経済にも減速感が出てきており、欧米でも金融危機や実態

経済の悪化により不透明感が一層増してきております。ヘルスケア関連業界におきましても、業種・

業態を越えた競争の激化など厳しい経営環境が続いております。

このような状況のもと、当社グループは顧客志向の新製品開発やマーケティング活動により新規分

野への展開を図るとともに、既存分野においても高付加価値の製品を開発し市場の活性化に努めまし

た。

売上高は、国内につきましては、「ロートV11」などの新製品や花粉関連品が好調に推移したこと

に加え、「肌研(ハダラボ)」シリーズや「50の恵」シリーズなどビューティ関連も順調でありまし

た。また、メタボリック症候群の予防などに関心が高まる中「ロート防風通聖散錠」を中心に和漢箋

シリーズが好調で増収に寄与いたしました。海外におきましては、円高進行による為替換算の影響を

大きく受け、アジアは増収を確保したものの、北米、ヨーロッパは減収となりました。

その結果、売上高は 1, 106 億 1 千 1 百万円(前期比 2. 3%増)と 16 期連続増収を達成することがで

きました。

利益面につきましては、当期より新たな日本の会計ルールとして、在外子会社の会計処理の統一が

求められることとなり、それに伴い在外子会社の持つのれん等の償却を 15 億 5 千 7 百万円実施したこ

とに加え、投資有価証券評価損を 17 億 4 千 8 百万円計上したことが影響しました。その結果、営業利

益 116 億 3 千 8 百万円(同 10. 7%減)、経常利益 113 億 4 千 9 百万円(同 8. 0%減)、当期純利益 61 億

3 千 9 百万円(同 18. 4%減)となりました。

事業の種類別セグメントの売上概況は次のとおりであります。

  ②事業の種類別の状況

売上高

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

アイケア関連 27, 568 25, 630 △ 1, 937 △ 7. 0

スキンケア関連 58, 124 63, 113 4, 989 8. 6

内服関連 15, 442 16, 429 987 6. 4

その他 6, 996 5, 437 △ 1, 558 △ 22. 3

(4)

 <アイケア関連>(目薬、洗眼薬、コンタクトレンズ関連品等)

主力の目薬・洗眼薬は、有効成分を日本国内最多の 11 種配合した「ロートV11」やドライアイ

対策「ドライエイドEX」など新製品に加え、ユニークなCMで話題となった中高年向けの目薬な

どが堅調に推移いたしました。さらに、花粉関連品の「アルガード」ブランドは「金と銀のアルガ

ード」の発売もあり好調でありました。一方、コンタクトレンズ関連品は、競争が激化しているこ

とやハードコンタクトレンズ用ケア剤が苦戦したことにより、若干の減収となりました。

海外におきましては、円高の影響に加え、中国における在庫調整の影響もあり減収となりました。

アイケア関連トータルでは、売上高 256 億 3 千万円(前期比 7. 0%減)となりました。

 <スキンケア関連>(外皮用薬、リップクリーム、日焼け止め、機能性化粧品等)

国内においては、暖冬傾向が続く天候要因によりリップクリーム、ハンドクリームなどの保湿系

商品が伸び悩んだものの、ビューティ関連の「肌研(ハダラボ)」シリーズや「50の恵」シリーズ、

男性用化粧品「オキシー」シリーズなどが順調なことに加え、新ブランドの「ママはぐ」や膣カン

ジダ治療薬の「メンソレータムフレディCC膣錠」など新製品が増収に寄与いたしました。

海外におきましては、景況感が悪化する中、円高の影響もあり伸び悩んでおりますが、中国での

「肌研(ハダラボ)」シリーズや男性用化粧品「オキシー」の新発売もあり、アジアでは順調に推移

しております。その結果、スキンケア関連トータルでは、売上高 631 億 1 千 3 百万円(同 8. 6%増)

となりました。

 <内服関連>(胃腸薬、総合感冒薬、漢方薬、サプリメント等)

現代人が悩む症状に分かりやすく提示し応える漢方薬シリーズ「和漢箋」は、「ロート防風通聖散

錠」(脂肪を分解・燃焼して、おなか周りの溜まった脂肪を落とす)をリード役に「ロート当帰飲子

錠」(がまんできない、ガサガサな乾燥肌のかゆみに効く)、「ロート小青竜湯錠」(アレルギー反応

などに働き、グズグズ鼻水、鼻炎に効く)、「ロート加味帰脾湯錠」(ストレスで蓄積した精神疲労な

どによる、憂うつや不安感を改善する)など厳選した計8処方のラインナップを揃え、約 40 億円の

売上を達成いたしました。さらに、ストレスなどで起こる胃痛・胸やけに効く胃腸薬「パンシロン

キュア」も増収に寄与いたしました。また、目黒化工㈱の受託事業も堅調に推移しており、内服関

連トータルでは、売上高 164 億 2 千 9 百万円(同 6. 4%増)となりました。

 <その他>(体外検査薬・花粉関連品等)

花粉関連品が順調であったものの、インフルエンザ検査キット「キャピリア」の取り扱いを中止

した影響が大きいことに加え、競合激化の妊娠検査薬及び排卵日検査薬の「ドゥーテスト」ブランド

が伸び悩んだこともあり、その他分野トータルでは売上高 54 億 3 千 7 百万円(同 22. 3%減)となり

ました。

(次期の見通し)

売上高

(百万円)

営業利益

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

平成 21 年 3 月期 110, 611 11, 638 11, 349 6, 139

平成 22 年 3 月期 111, 000 11, 600 11, 500 7, 200

増減率(%) 0. 4 △ 0. 3 1. 3 17. 3

   

今後の経済情勢につきましては、世界的な景気悪化の影響を受け、企業収益の減少や所得や雇用に

対する不安の高まりから消費者心理が冷え込むなど、厳しい状況が続くものと予想されます。海外に

おきましても、金融危機の影響が実態経済に波及し景気回復には時間がかかるものと見られています。

このような状況のもと、当社グループは規制緩和の進展など業界の環境変化に対応し、さらなる事

業の拡大と業績向上へ向けて、お客様のニーズの変化に的確に対応した新製品、新ブランドを創出す

(5)

国内につきましては、ビューティ関連品や既存ブランドの育成へ注力していくとともに漢方薬ビジ

ネスなど新分野の定着を図ってまいります。また、開発力・技術力及び製造力を高めるために、研究

所「ロートリサーチビレッジ京都」や目黒化工㈱を拠点に、一層の効率化と今後の業容拡大に対応し

てまいります。海外事業につきましてはグループの総合力を発揮し、新ブランドや新製品展開に積極

的に取組んでまいります。

次期の業績につきましては、売上高は 1, 110 億円(前期比 0. 4%増)を見込んでおります。国内にお

きましては、景気悪化の影響によりヘルスケア市場も伸び悩むことと予想しておりますが、付加価値

の高い新製品の投入や新分野への展開を推進し市場の活性化を図ります。また、海外におきましても

アジアを中心に事業強化を図ってまいりたいと考えております。利益面につきましては、前期の高水

準の設備投資によって減価償却費が増加することもあり、営業利益 116 億円(同 0. 3%減)、経常利益

115 億円(同 1. 3%増)、当期純利益 72 億円(同 17. 3%増)と見込んでおります。なお、次期の為替レ

ートは〔95 円=1USドル〕と想定しております。

(2) 財政状態に関する分析

(資産、負債、純資産及びキャッシュ・フローの状況に関する分析)

〔資産、負債、純資産の状況〕

当連結会計年度末における資産総額は 1, 120 億 8 千 6 百万円となり、前連結会計年度末より 80 億 9

千 7 百万円減少しました。これは、有形固定資産が 17 億 4 千万円増加する一方、無形固定資産が 95

億 6 千万円、現金及び預金が 36 億 5 千 7 百万円減少したこと等によるものであります。

負債総額は 449 億 6 千 9 百万円となり、前連結会計年度末より 57 億 9 千 6 百万円減少しました。こ

れは、未払法人税等が 12 億 4 千 9 百万円、転換社債が 10 億 7 千 5 百万円減少し、また当社の役員退

職慰労金制度の廃止に伴い、役員退職慰労引当金が 6 億 8 千 5 百万円減少したこと等によるものであ

ります。

また、純資産につきましては 671 億 1 千 7 百万円となり、前連結会計年度末より 23 億円減少しまし

た。これは、資本金が 5 億 3 千 8 百万円、資本剰余金が 5 億 3 千 6 百万円増加した一方、為替換算調

整勘定が 20 億 1 千 2 百万円、利益剰余金が 9 億 5 千万円減少したこと等によるものであります。

なお、上記の無形固定資産、利益剰余金の減少は、主に、当連結会計年度から「連結財務諸表作成

における在外子会社の会計処理に関する当面の取扱い」(企業会計基準委員会 平成 18 年5月 17 日

実務対応報告第 18 号)を適用し、在外子会社の持つのれん等の償却を実施したことによるものであり

ます。

〔連結キャッシュ・フローの状況〕

区分

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減

(百万円)

現金及び現金同等物期首残高 7, 108 9, 709 2, 600

営業活動によるキャッシュ・フロー 12, 610 7, 364 △ 5, 245

投資活動によるキャッシュ・フロー △ 3, 981 △ 8, 996 △ 5, 015

財務活動によるキャッシュ・フロー △ 5, 660 △ 1, 373 4, 286

現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 368 △ 651 △ 283

現金及び現金同等物の増減額 2, 600 △ 3, 657 △ 6, 258

現金及び現金同等物期末残高 9, 709 6, 051 △ 3, 657

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益

が減少したことや有形固定資産の取得による支出が増加したこと等により前連結会計年度末に比べ 36

億 5 千 7 百万円減少し、60 億 5 千 1 百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

(6)

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、89 億 9 千 6 百万円と前連結会計年度に比

べ 50 億 1 千 5 百万円増加しました。これは、有形固定資産の取得による支出が 59 億 9 千 6 百万円(前

期比 69. 4%増)と増加したことや投資有価証券の売却による収入が 1 千 9 百万円(同 98. 7%減)と大

幅に減少したこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、13 億 7 千 3 百万円と前連結会計年度に比

べ 42 億 8 千 6 百万円減少しました。これは前連結会計年度に 42 億 5 千 7 百万円ありました短期借入

金の純減少額が当連結会計年度においては 2 億 8 百万円の増加となったこと等によるものであります。

(キャッシュ・フロー関連指標の推移)

項    目

第 71 期

平成 19 年 3 月期

第 72 期

平成 20 年 3 月期

第 73 期

平成 21 年 3 月期

自己資本比率 55. 7% 57. 7% 59. 3%

時価ベースの自己資本比率 124. 3% 120. 4% 93. 6%

キャッシュ・フロー対有利子負債比率 1. 4 0. 8 0. 9

インタレスト・カバレッジ・レシオ 21. 4 29. 5 27. 0

 ※ 自己資本比率:自己資本/総資産

  時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

  キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー(利息及び法人税等控除前)

  インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー(利息及び法人税等控除前)/利払い

1. 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

2. 株式時価総額は、期末株価終値× 期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しており

ます。

3. 営業キャッシュ・フロー(利息及び法人税等控除前)は、連結キャッシュ・フロー計算書の

 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息の支払額及び法人税等の支払額控除前)を使用し

 ております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払ってい

 る全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計

 算書の利息の支払額を使用しております。

(3) 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当

当社は、事業活動から得られる成果を株主に安定的かつ継続的に還元することを重要課題のひとつ

と考えており、業績に応じた配当を行うことを基本方針としております。また、内部留保金につきま

しては、環境変化に的確に対応するための製品開発・製造設備等に有効投資していく所存であり、こ

れは将来の利益に貢献し、株主各位への安定的かつ高水準な配当に寄与するものと考えております。

また、当社は、平成 18 年6月 27 日開催の第 70 回定時株主総会におきまして、取締役会決議で剰余

金の配当等を行う旨の定款変更を行いました。

当期の配当につきましては、期末配当金を1株当たり7円とさせていただきます。すでに実施済み

の中間配当金1株当たり6円と合わせて、年間配当金は1株当たり13円となります。

なお、当社は本年4月に当社の主力分野である目薬発売 100 周年を迎えました。次期の配当金につ

きましては、厳しい業績を予想しておりますが、長年にわたる株主各位のご支援に感謝の意を表する

ために、中間配当につきましては普通配当1株当たり6円に記念配当として1円を加えた7円、期末

(7)

(4) 事業等のリスク

当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなも

のがあり ます。なお、 当 社グループ は これらのリスクの 発生可 能性を認識し たうえ で、発 生の回 避

及び発生した場合の対応に努める方針であります。

本項にお い ては、将来 に関する事項 が 含まれております が、当 該事項 は当連 結会計 年度末 現在に

おいて判断したものであります。

① 法的規制並びに制度・行政

当社グループの事業は、薬事法等関連法規の規制(規制緩和も含む)の影響を受けます。将来、

これらの規制が変更された場合、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

② 海外展開

当社グループはグローバルに事業展開をしており、近年海外シェアが増加傾向にあります。(当

連結会計年度の海外売上高は、連結売上高の 28. 8%)このため、現地での予期せぬ政治的及び経済

的状況の悪化並びに法規制の変更等により、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 特定の取引先への依存

当社の取引高は、得意先の上位10 社に売上高の89. 9%が集中しており、上位取引先の営業活動

の状況や倒産等による貸倒れが発生した場合は、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 他社との提携解消

当社グループは、共同開発、共同販売、製品導入(ライセンス契約に基づく製造販売も含む)

等さまざまな形で他社との提携を行なっておりますが、今後、何らかの事情によりこれらの提携

関係を解消することになった場合、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑤ 事業投資

当社グループは、既存事業の拡大や新たな事業展開を図るため、当社グループ及びグループ外

の他社との提携関係の強化または新規提携を行うことがあります。そのため、他社と提携して新

会社の設立、または既存の企業へ投資する等の投資活動を行っており、今後も投資活動を行う可

能性があります。投資先の企業価値や株式等の市場価値が下落した場合、業績や財政状態に影響

を及ぼす可能性があります。

⑥ 販売中止、製品回収等

当社グループの製品の一部が、製品の欠陥、予期せぬ副作用、異物混入等により、販売中止又は

製品回収などの事態となった場合、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑦ 知的財産権、訴訟

当社グループが知的財産を適切に保護できない場合、第三者が当社グループの技術等を使用し

当社グループの市場における競争力に悪影響を与える可能性があります。また、当社グループは

第三者の知的財産権を侵害しないように留意し、調査を行なっておりますが、万一、当社グループ

が第三者の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償請求等の訴えを起こされる可能性や対価の

支払等が発生し、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。知的財産権以外にも製造物

責任関連、環境関連、その他に関して訴訟を提起される可能性があり、訴訟等の内容及び結果に

よっては、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑧ 情報システム・情報管理

当社グループでは、各種の情報システムを利用して業務を遂行しているため、システムの停止

や機能障害により効率的な業務遂行を妨げる可能性があり、また、個人情報を含め多くの情報を

保有しているため、社内管理体制を整備し、情報管理の充実を図っておりますが、万一情報漏洩

が発生するような場合には、信用失墜により、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑨ 自然災害

当社グループは、国内で販売する主要な製品を、本社工場、上野工場の2ヶ所で生産しており、

また、ほとんどの製品は中央物流センターから出荷しております。安全管理には、十分に注意を

(8)

⑩ 為替、株価、金利の変動

当社グループはグローバルな事業展開をしていることから、為替レートの変動が、業績や財政

状態に影響を及ぼす可能性があります。また、時価のある有価証券、有利子負債等を保有しており、

株価や金利の動向等が、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑪ その他の外部要因

冷夏・暖冬・花粉飛散量等の季節要因による出荷・返品の増減、及び厳しい競合環境下での予想

を上回る市場価格の低下等が、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

上記以外にも様々なリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではあ

(9)

2.企 業 集 団 の 状 況

 直近の有価証券報告書(平成 20 年6月 26 日提出)における「事業の内容」及び「関係会社の状況」

から重要な変更がないため開示を省略しております。

3.経 営 方 針

 (1)経営の基本方針

当社グループは、「よろこビックリ誓約会社」というコーポレートスローガンのもと、人々の豊

かなセルフメディケーションライフに貢献することを目指し、創業以来『こだわり』と『挑戦』

の企業努力で目薬、胃腸薬、外皮用薬をはじめヘルスケアにかかわる広範な商品の開発と新市場

の開拓に力をそそいでまいりました。これからも激動の時代にあたり、スローガンの精神を胸に、

社会やお客さまに『驚き』と『喜び』を提供し続けることを目指してまいります。

同時に、株主、消費者、取引先、従業員などのすべてのステークホルダーの信頼と期待に応え

るとともに、共存共栄を図ることを目指しております。

 (2)目標とする経営指標

当社グループでは、株主価値の最大化及び全てのステークホルダーの満足度向上を図るという

目標に向けて、ヘルスケア市場において、その分野でトップあるいは主要なブランドを築くこと

を目指すとともに、営業利益率や自己資本当期純利益率、総資産経常利益率に代表される収益指

標を重視し、経営管理を行っております。

 (3)中期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

ヘルスケア市場は、高齢化社会の本格化や人々の健康志向の高まりによってますます重要度を

増してきていることに加え、薬事法改正に伴う販売制度改正等による規制緩和の流れで新たなビ

ジネスチャンスも見込まれております。反面、業種業態を越えた企業の新規参入など競争環境は

一層の激化が懸念されるところであります。

このような状況のもと、当社は医薬品の枠に留まることなく消費者がつねに望んでいる「何か・

新しいもの」を追い求め、広くヘルス&ビューティ分野において、新たなニーズに対応した高付加

価値製品の開発や新ブランドの育成に努め、その分野でトップあるいは主要なブランドを築くこ

とを目指しております。そのためにも新製品の開発に加え、国内外において新たなブランドの取

得やビジネスパートナーとの提携を推進することで、より一層の業容拡大を図ってまいります。

当社は、このような環境の大きな変化の中にあって、開発と技術力の優位性こそが消費者の皆

様のご支持をいただき市場競争力を高めるキーファクターと考えております。そのために、研究

所「ロートリサーチビレッジ京都」を拠点に、ヘルスケア分野の技術基盤強化をはじめ、抗老化

や予防領域への取組み、ベンチャー企業とのコラボレーション、国内外研究者との共同研究の推

進を図るなど、ヘルス&ビューティ分野における総合的な研究体制の構築を積極的に推進してい

るところであります。

海外におきましては、成長市場である中国・ベトナム等のアジア地域での事業拡大を最重点課

題として取組むとともに、北米やヨーロッパにおいても事業拡大に向けて積極的に展開してまい

ります。

今後とも、医薬品メーカーとして安全で高品質な製品を提供することはもちろんのこと、お客

様に信頼され多様なニーズに応えられる新しい分野を開拓し、さらなる事業の拡大と業績向上へ

向けて鋭意努力をかさねてまいります。

 (4)その他、会社の経営上重要な事項

(10)

4.連結財務諸表等

 (1)連 結 貸 借 対 照 表

( 単位:百万円)

前連結会計年度 (平成20年3月31日)

当連結会計年度 (平成21年3月31日) 資産の部

 流動資産

  現金及び預金 9, 809 6, 151

  受取手形及び売掛金 27, 707 27, 891

  有価証券 21 −

  たな卸資産 12, 475 −

  商品及び製品 − 8, 704

  仕掛品 − 1, 096

  原材料及び貯蔵品 − 4, 545

  繰延税金資産 2, 776 2, 990

  その他 881 1, 187

  貸倒引当金 △ 257 △ 202

  流動資産合計 53, 414 52, 364

 固定資産   有形固定資産

   建物及び構築物  ※ 1, 2 29, 128 30, 205

    減価償却累計額 △ 13, 004 △ 13, 929

    建物及び構築物(純額) 16, 124 16, 276

   機械装置及び運搬具 27, 977 29, 681

    減価償却累計額 △ 21, 789 △ 22, 675

    機械装置及び運搬具(純額) 6, 187 7, 005

   工具、器具及び備品  ※ 1 7, 677 7, 919

    減価償却累計額 △ 6, 077 △ 6, 484

    工具、器具及び備品(純額) 1, 599 1, 435

   土地  ※ 2 9, 323 9, 285

   建設仮勘定  ※ 2 673 1, 624

   その他 − 20

   有形固定資産合計 33, 908 35, 649

  無形固定資産

   のれん 9, 655 2, 423

   商標権 2, 287 341

   その他 1, 344 960

   無形固定資産合計 13, 286 3, 726

  投資その他の資産

   投資有価証券 18, 347 16, 691

   繰延税金資産 9 2, 247

   その他 1, 239 1, 488

   貸倒引当金 △ 22 △ 81

   投資その他の資産合計 19, 574 20, 345

  固定資産合計 66, 769 59, 721

(11)

( 単位:百万円)

前連結会計年度 (平成20年3月31日)

当連結会計年度 (平成21年3月31日) 負債の部

 流動負債

  支払手形及び買掛金 8, 015 8, 383

  短期借入金 2, 922 4, 252

  1年内償還予定の転換社債 1, 075 −

  未払金 1, 740 2, 519

  未払費用 12, 526 11, 416

  未払法人税等 2, 887 1, 637

  未払消費税等 236 199

  預り金 2, 468 1, 257

  従業員預り金 1, 548 1, 633

  賞与引当金 1, 576 1, 651

  役員賞与引当金 42 30

  返品調整引当金 611 622

  売上割戻引当金 1, 743 1, 964

  その他 181 154

  流動負債合計 37, 575 35, 721

 固定負債

  長期借入金 6, 603 4, 679

  繰延税金負債 4, 342 2, 735

  退職給付引当金 1, 355 1, 528

  役員退職慰労引当金 777 92

  その他 111 212

  固定負債合計 13, 190 9, 247

 負債合計 50, 765 44, 969

純資産の部  株主資本

  資本金 5, 860 6, 398

  資本剰余金 4, 980 5, 517

  利益剰余金 55, 645 54, 695

  自己株式 △ 203 △ 234

  株主資本合計 66, 283 66, 377

 評価・換算差額等

  その他有価証券評価差額金 4, 891 3, 915

  繰延ヘッジ損益 △ 13 △ 12

  為替換算調整勘定 △ 1, 791 △ 3, 803

  評価・換算差額等合計 3, 086 99

 新株予約権 − 593

 少数株主持分 47 46

 純資産合計 69, 417 67, 117

(12)

 (2)連 結 損 益 計 算 書

( 単位:百万円) 前連結会計年度

( 自 平成19年4月1日  至 平成20年3月31日)

当連結会計年度 ( 自 平成20年4月1日  至 平成21年3月31日)

売上高 108, 131 110, 611

売上原価 43, 522 45, 399

売上総利益 64, 609 65, 212

 返品調整引当金繰入額 − 10

 返品調整引当金戻入額 75 −

 差引売上総利益 64, 685 65, 201

販売費及び一般管理費

 販売促進費 11, 761 13, 066

 広告宣伝費 17, 490 16, 320

 給料及び賞与 6, 296 6, 548

 賞与引当金繰入額 800 778

 役員賞与引当金繰入額 42 30

 退職給付費用 339 326

 役員退職慰労引当金繰入額 67 42

 減価償却費 784 1, 133

 のれん償却額 243 1, 385

 研究開発費 3, 797 3, 735

 貸倒引当金繰入額 8 −

 その他 10, 013 10, 196

 販売費及び一般管理費合計 51, 647 53, 563

営業利益 13, 037 11, 638

営業外収益

 受取利息 147 95

 受取配当金 306 326

 持分法による投資利益 22 32

 その他 310 169

 営業外収益合計 786 623

営業外費用

 支払利息 587 473

 為替差損 − 272

 たな卸資産廃棄損 670 −

 その他 228 165

 営業外費用合計 1, 486 911

経常利益 12, 338 11, 349

特別利益

 投資有価証券売却益 1, 284 −

 貸倒引当金戻入額 − 53

 特別利益合計 1, 284 53

特別損失

 投資有価証券評価損 944 1, 748

 関係会社株式評価損 − 128

 減損損失  ※ 1 308 218

 貸倒引当金繰入額 − 63

 特別損失合計 1, 253 2, 158

税金等調整前当期純利益 12, 368 9, 244

法人税、住民税及び事業税 4, 866 3, 759

法人税等調整額 △ 18 △ 661

法人税等合計 4, 847 3, 098

少数株主利益又は少数株主損失(△ ) △ 4 7

(13)

 (3)連結株主資本等変動計算書

( 単位:百万円) 前連結会計年度

( 自 平成19年4月1日  至 平成20年3月31日)

当連結会計年度 ( 自 平成20年4月1日  至 平成21年3月31日) 株主資本

 資本金

  前期末残高 5, 743 5, 860

  当期変動額

   転換社債の転換 110 533

   ストックオプションの権利行使 6 5

   当期変動額合計 117 538

  当期末残高 5, 860 6, 398

 資本剰余金

  前期末残高 4, 862 4, 980

  当期変動額

   転換社債の転換 109 530

   ストックオプションの権利行使 6 5

   自己株式の処分 1 0

   当期変動額合計 118 536

  当期末残高 4, 980 5, 517

 利益剰余金

  前期末残高 49, 374 55, 645

  在外子会社の会計処理の変更に伴う増減 − △ 5, 349

  当期変動額

   剰余金の配当 △ 1, 386 △ 1, 400

   在外子会社の米国会計基準適用に伴う剰余金増減 132 △ 338

   当期純利益 7, 525 6, 139

   当期変動額合計 6, 271 △ 950

  当期末残高 55, 645 54, 695

 自己株式

  前期末残高 △ 173 △ 203

  当期変動額

   自己株式の取得 △ 30 △ 32

   自己株式の処分 1 1

   当期変動額合計 △ 29 △ 31

  当期末残高 △ 203 △ 234

 株主資本合計

  前期末残高 59, 806 66, 283

  在外子会社の会計処理の変更に伴う増減 − △ 5, 349

  当期変動額

   転換社債の転換 219 1, 063

   ストックオプションの権利行使 13 10

   剰余金の配当 △ 1, 386 △ 1, 400

   在外子会社の米国会計基準適用に伴う剰余金増減 132 △ 338

   当期純利益 7, 525 6, 139

   自己株式の取得 △ 30 △ 32

   自己株式の処分 3 1

   当期変動額合計 6, 477 94

(14)

( 単位:百万円) 前連結会計年度

( 自 平成19年4月1日  至 平成20年3月31日)

当連結会計年度 ( 自 平成20年4月1日  至 平成21年3月31日) 評価・換算差額等

 その他有価証券評価差額金

  前期末残高 10, 085 4, 891

  当期変動額

   株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 5, 193 △ 976

   当期変動額合計 △ 5, 193 △ 976

  当期末残高 4, 891 3, 915

 繰延ヘッジ損益

  前期末残高 21 △ 13

  当期変動額

   株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 35 0

   当期変動額合計 △ 35 0

  当期末残高 △ 13 △ 12

 為替換算調整勘定

  前期末残高 △ 49 △ 1, 791

  当期変動額

   株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 1, 741 △ 2, 012

   当期変動額合計 △ 1, 741 △ 2, 012

  当期末残高 △ 1, 791 △ 3, 803

 評価・換算差額等合計

  前期末残高 10, 057 3, 086

  当期変動額

   株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 6, 970 △ 2, 987

   当期変動額合計 △ 6, 970 △ 2, 987

  当期末残高 3, 086 99

新株予約権

 前期末残高 − −

 当期変動額

  株主資本以外の項目の当期変動額(純額) − 593

  当期変動額合計 − 593

 当期末残高 − 593

少数株主持分

 前期末残高 92 47

 当期変動額

  株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 44 △ 0

  当期変動額合計 △ 44 △ 0

 当期末残高 47 46

純資産合計

 前期末残高 69, 955 69, 417

 在外子会社の会計処理の変更に伴う増減 − △ 5, 349

 当期変動額

  転換社債の転換 219 1, 063

  ストックオプションの権利行使 13 10

  剰余金の配当 △ 1, 386 △ 1, 400

  在外子会社の米国会計基準適用に伴う剰余金増減 132 △ 338

  当期純利益 7, 525 6, 139

  自己株式の取得 △ 30 △ 32

  自己株式の処分 3 1

  株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 7, 014 △ 2, 394

  当期変動額合計 △ 537 △ 2, 300

(15)

 (4)連 結 キャッシュ・フロ− 計 算 書

( 単位:百万円) 前連結会計年度

( 自 平成19年4月1日  至 平成20年3月31日)

当連結会計年度 ( 自 平成20年4月1日  至 平成21年3月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー

 税金等調整前当期純利益 12, 368 9, 244

 減価償却費 4, 169 4, 303

 減損損失 308 218

 のれん償却額 243 1, 385

 貸倒引当金の増減額(△ は減少) 37 △ 53

 賞与引当金の増減額(△ は減少) 133 75

 役員賞与引当金の増減額(△ は減少) △ 7 △ 12

 退職給付引当金の増減額(△ は減少) △ 818 249

 返品調整引当金の増減額(△ は減少) △ 75 10

 売上割戻引当金の増減額(△ は減少) 71 221

 投資有価証券売却損益(△ は益) △ 1, 284 −

 投資有価証券評価損益(△ は益) 944 1, 748

 関係会社株式評価損 − 128

 貸倒引当金繰入額 − 63

 受取利息及び受取配当金 △ 454 △ 421

 支払利息 587 473

 持分法による投資損益(△ は益) △ 22 △ 32

 売上債権の増減額(△ は増加) △ 2, 180 △ 1, 408

 たな卸資産の増減額(△ は増加) △ 955 △ 2, 994

 仕入債務の増減額(△ は減少) 1, 687 1, 147

 その他 2, 090 △ 1, 778

 小計 16, 844 12, 568

 利息及び配当金の受取額 428 399

 利息の支払額 △ 586 △ 480

 法人税等の支払額 △ 4, 076 △ 5, 123

 営業活動によるキャッシュ・フロー 12, 610 7, 364

投資活動によるキャッシュ・フロー

 定期預金の預入による支出 △ 100 △ 10

 有形固定資産の取得による支出 △ 3, 539 △ 5, 996

 有形固定資産の売却による収入 18 −

 無形固定資産の取得による支出 △ 204 △ 376

 投資有価証券の取得による支出 △ 1, 238 △ 2, 408

 投資有価証券の売却による収入 1, 457 19

 その他 △ 375 △ 224

 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 3, 981 △ 8, 996

財務活動によるキャッシュ・フロー

 短期借入金の純増減額(△ は減少) △ 4, 257 208

 長期借入れによる収入 1, 556 611

 長期借入金の返済による支出 △ 1, 559 △ 753

 株式の発行による収入 13 −

 自己株式の売却による収入 3 −

 配当金の支払額 △ 1, 386 △ 1, 400

 その他 △ 31 △ 39

 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 5, 660 △ 1, 373

現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 368 △ 651

現金及び現金同等物の増減額(△ は減少) 2, 600 △ 3, 657

現金及び現金同等物の期首残高 7, 108 9, 709

(16)

 (5)継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況

該当事項はありません。

 (6)連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項

1. 連結の範囲に関する事項

連結子会社の数   20 社

主要な連結子会社の名称 ロートUSA、メンソレータム社、メンソレータム社・イギリス、

メンソレータム社・アジアパシフィック、メンソレータム社・中国、

メンソレータム社・台湾、ロート・メンソレータム・ベトナム社、

㈱メディケアシステムズ、目黒化工㈱

なお、子会社ロート・ファルマ・インドネシア社及びオマージュジャポン㈱については、連結総資産、

連結売上高、連結純損益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ重要性がないため、

連結の範囲から除いております。

2. 持分法の適用に関する事項

    (1)持分法を適用した非連結子会社数 1社 ロート・ファルマ・インドネシア社

    (2)持分法を適用した関連会社数 1社 ㈱アンズコーポレーション

(3)持分法を適用しない非連結子会社数 1社 オマージュジャポン㈱

    (4)持分法を適用しない関連会社数 4社 大和開発興業㈱ 他3社

な お 、 持 分 法 を 適 用 し て い な い 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に つ い て は 、 連 結 純 損 益 及 び 連 結 利 益

剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ重要性がないため、持分法を適用しておりません。

3. 連結子会社の事業年度等に関する事項

連結子会社 20 社のうち、㈱メディケアシステムズほか2社の決算日は連結決算日と一致しており、

メンソレータム社・中国ほか3社は 12 月 31 日であり、ロートUSA、メンソレータム社、メンソレ

ータム 社・ アジア パシフィックほ か 10 社 は 2月 28 日 で あ ります。連結財務 諸表 の作成にあ たり 、

決 算 日 の 異 な る 連 結 子 会 社 に つ い て は 、 連 結 決 算 日 と の 間 に 生 じ た 重 要 な 取 引 に つ い て 、 連 結 上

必要な調整を行っております。

4. 会 計 処 理 基 準 に 関 す る 事 項

    (1)重要な資産の評価基準及び評価方法

①有価証券

その他有価証券

時価のあるもの… 連結決算日の市場価格等に基づく時価法

(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法

 により算定)

時価のないもの… 移動平均法による原価法

なお、当社は、投資事業有限責任組合及びそれに類する組合への出資

(金融商品取引法第2条第2項により有価証券とみなされるもの)に

ついては、組合契約に規定される決算報告日に応じて入手可能な最近

の決算書を基礎とし、持分相当額を純額で取り込む方法によっております。

②デリバティブ取引により生ずる債権及び債務… 時価法

③通常の販売目的で保有するたな卸資産

当社及び国内連結子会社… 総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)

在外連結子会社 … … … … 主として先入先出法による低価法

(2)重要な減価償却資産の減価償却の方法

①有形固定資産

当社及び国内連結子会社… 定率法(リース資産を除く)

ただし、平成 10 年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)

については、定額法を採用しております。

また、平成 19 年3月 31 日以前に取得したものについては、償却

可 能 限 度 額 ま で償 却 が 終 了 し た 翌 年 か ら 5 年 間 で 均 等 償 却 す る

方法によっております。

在外連結子会社 … … … … 主として定額法

②無形固定資産

当社及び国内連結子会社… 定額法(リース資産を除く)

なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間

(17)

在外連結子会社 … … … … 米国連結子会社は、米国財務会計基準審議会基準書第 142 号「のれん

及びその他の無形固定資産」を適用しております。

③リース資産

  所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産

 … … リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。

な お 、 当 社 及 び 国 内 連 結 子 会 社 は 、 リ ー ス 取 引 開 始 日 が リ ー ス 取 引 会 計 基 準 の

改 正 適 用 初 年 度 前 の 所 有 権 移 転 外 フ ァ イ ナ ン ス ・ リ ー ス 取 引 に つ い て は 、 通 常 の

賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を引続き採用しております。

(3)重要な引当金の計上基準

①貸倒引当金

債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権

         等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。

②賞与引当金

当社及び国内連結子会社は、従業員に対して支給する賞与の支出に充てるため、将来の支給

見込額のうち当連結会計年度の負担額を計上しております。在外連結子会社は、主として

支給見込額を未払費用に計上しております。

③役員賞与引当金

当社及び国内連結子会社は、役員に対して支給する賞与の支出に充てるため、将来の支給

見込額のうち当連結会計年度末において発生していると認められる額を計上しております。

④返品調整引当金

当社及び国内連結子会社は、返品による損失に備えて、当連結会計年度末売掛金を基準とした

返品見込額に対する売買利益の見積額を計上しております。

⑤売上割戻引当金

当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度の売上高に対する将来の売上割戻に備えて、当連結

会計年度末売掛金に割戻見積率を乗じた金額を計上しております。

⑥退職給付引当金

当社及び国内連結子会社は、従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職

給付債務及び年金資産の見込額に基づき、当連結会計年度末において発生していると認めら

れる額を計上しております。

また、米国連結子会社は、米国財務会計基準審議会基準書第 87 号「年金の会計処理」及び

第 158 号「確定給付型年金及びその他の退職後給付制度に関する会計処理」に基づく処理を

行っております。

過去勤務債務については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年

∼18 年)による定額法により費用処理しております。

数理計算上の差異については、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間

以内の一定の年数(主として 15 年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結

会計年度から費用処理しております。

⑦役員退職慰労引当金

国内連結子会社は、役員の退職慰労金支給に備えて、内規に基づく当連結会計年度末要支給額

の 100%を計上しております。また、一部の在外連結子会社においても、役員に対して、退 職

慰労引当金を計上しております。

(4)重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準

外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として

処 理 し て お り ま す 。 な お 、 在 外 連 結 子 会 社 の 資 産 及 び 負 債 は 、 在 外 連 結 子 会 社 の 決 算 日 の

直物為替相 場により円貨に換算し 、収益及び 費用は在外連結子会社 の会計期間 に基づく期 中

平均為替相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定及び少数

株主持分に含めております。

(5)重要なヘッジ会計の方法

繰延ヘッジ処理によっております。なお、為替予約等が振当処理の要件を満たしている場合に

ついては、振当処理を行っております。

また、米国連結子会社は、米国財務会計基準審議会基準書第 133 号「金融派生商品の会計処理」

に基づく処理を行っております。

(6)消費税等の会計処理

税抜方式によっております。

5. 連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項

連結子会社の資産及び負債の評価方法は、全面時価評価法によっております。

(18)

7. 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し可

能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日か

ら3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなっております。

 (7)連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更

 (会計方針の変更)

(棚卸資産の評価に関する会計基準の適用)

当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度から「棚卸資産の評価に関する会計基準」( 企業会計基準

委員会 平成 18 年7月5日 企業会計基準第9号) を適用し、評価基準については、原価法から原価法( 収

益性の低下による簿価切下げの方法) に変更しております。これにより、当連結会計年度の売上総利益、営

業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益は、それぞれ 28 百万円減少しております。なお、セグメン

ト情報に与える影響は当該箇所に記載しております。

また、当社は、従来、営業外費用にて計上しておりましたたな卸資産廃棄損を、当連結会計年度から、

売上原価として処理する方法に変更しております。この変更は、上記「棚卸資産の評価に関する会計基準」

を適用することを契機にたな卸資産廃棄損の表示区分の見直しを行なった結果、販売活動及び製造活動に

不可避なものを売上原価として処理することにより経営成績をより適正に表示するために行なったもので

あります。この結果、当連結会計年度の売上総利益及び営業利益は 480 百万円減少し、経常利益及び税金

等調整前当期純利益は 34 百万円増加しております。なお、セグメント情報に与える影響は当該箇所に記載

しております。

(連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する当面の取扱いの適用)

当連結会計年度から「連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する当面の取扱い」( 企業

会計基準委員会 平成 18 年5月 17 日 実務対応報告第 18 号) を適用し、連結決算上必要な修正を行って

おります。これにより、当連結会計年度の営業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益は、それぞれ

1, 557 百万円減少しております。また、資産が 6, 509 百万円、期首利益剰余金が 5, 349 百万円減少してお

ります。なお、セグメント情報に与える影響は当該箇所に記載しております。

(リース取引に関する会計基準等の適用)

当社及び国内連結子会社は、当連結会年度から「リース取引に関する会計基準」( 企業会計基準委員会

平成 19 年3月 30 日改正 企業会計基準第 13 号) 及び「リース取引に関する会計基準の適用指針」( 企業会

計基準委員会 平成 19 年3月 30 日改正 企業会計基準適用指針第 16 号) を適用し、所有権移転外ファイ

ナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理から通常の売買取引に係

る方法に準じた会計処理に変更し、リース資産として計上しております。

また、リース資産の減価償却の方法は、リース期間を耐用年数とし、残存価額を零として算定する方法

によっております。

なお、当社及び国内連結子会社は、リース取引開始日が適用初年度前の所有権移転外ファイナンス・リ

ース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を引き続き採用しております。

これによる当連結会計年度の資産及び損益に与える影響は軽微であります。

 (表示方法の変更)

  (連結貸借対照表)

「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令」(平成 20 年8月

7日 内閣府令第 50 号)が適用となることに伴い、前連結会計年度において、「たな卸資産」として掲記

しておりました科目については、当連結会計年度から「商品及び製品」「仕掛品」「原材料及び貯蔵品」

として区分掲記しております。なお、前連結会計年度の「たな卸資産」に含まれる「商品及び製品」「仕

掛品」「原材料及び貯蔵品」は、それぞれ 7, 654 百万円、834 百万円、3, 987 百万円であります。

  (キャッシュ・フロー計算書)

前連結会計年度において区分掲記しておりました投資活動によるキャッシュ・フローの「有形固定資産

の売却による収入」は、重要性が減少したため、投資活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含め

て表示することといたしました。なお、当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローの「有形固

定資産の売却による収入」は、2 百万円であります。

前連結会計年度において区分掲記しておりました財務活動によるキャッシュ・フローの「株式の発行に

よる収入」「自己株式の売却による収入」は、重要性が減少したため、財務活動によるキャッシュ・フロ

ーの「その他」に含めて表示することといたしました。なお、当連結会計年度の財務活動によるキャッシ

ュ・フローの「株式の発行による収入」「自己株式の売却による収入」は、それぞれ 10 百万円及び 1 百万

(19)

 (追加情報)

(機械装置の減価償却に係る耐用年数の変更)

当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度から、法人税法の改正( 所得税法等の一部を改正する法律

平成 20 年4月 30 日 法律第 23 号) を契機として資産の利用状況等を見直した結果、機械装置の耐用年数

を変更しております。これにより、当連結会計年度の売上総利益、営業利益、経常利益及び税金等調整前

当期純利益は、それぞれ 122 百万円増加しております。なお、セグメント情報に与える影響は当該箇所に

記載しております。

(役員退職慰労金制度の変更)

当社は、平成 20 年6月 25 日に開催されました第 72 回定時株主総会終結の時をもって、取締役及び監

査役に対する退職慰労金制度を廃止し、本総会で重任された取締役及び監査役に対し、それぞれの就任時

から本総会終結の時までの在任期間に対応する退職慰労金相当額については、対象役員により、金銭によ

る打ち切り支給と退職慰労金相当額の株式報酬型ストックオプションとしての新株予約権のいずれかを選

択できることとしました。これに伴い、第1四半期連結会計期間末に計上しておりました役員退職慰労引

当金残高のうち、37 百万円を未払退職金として固定負債の「その他」に、593 百万円を純資産の部の「新

株予約権」に計上しております。

なお、国内連結子会社につきましては、役員の退職慰労金支給に備えて、内規に基づく期末要支給額の

(20)

 (8)連結財務諸表に関する注記事項

(連結貸借対照表関係)

        前連結会計年度   当連結会計年度

1.有形固定資産より減額した圧縮記帳累計額 886 百万円     886 百万円

2.担保に供している資産        66 百万円   1, 081 百万円

(連結損益計算書関係)

1. 減損損失について

米国財務会計基準審議会基準書第 142 号「のれん及びその他の無形固定資産」に基づき減損テス

トを実施した結果、米国連結子会社において計上した減損損失は次のとおりであります。

        前連結会計年度   当連結会計年度

商標権 308 百万円 −

その他無形固定資産 − 218 百万円

(連結株主資本等変動計算書関係)

 前連結会計年度(平成 19 年4月1日 ∼ 平成 20 年3月 31 日)

1. 発行済株式に関する事項

株式の種類 前連結会計年度末 増加 減少 当連結会計年度末

株 株 株 株

普通株式 115, 712, 240 395, 555 − 116, 107, 795

(注)発行済株式総数の増加は、転換社債の普通株式への転換 367, 555 株及びストックオプションの

権利行使 28, 000 株によるものであります。

2. 自己株式に関する事項

株式の種類 前連結会計年度末 増加 減少 当連結会計年度末

株 株 株 株

普通株式 250, 204 24, 160 2, 559 271, 805

(注)1. 自己株式数の増加は、単元未満株式の買取請求によるものであります。

2. 自己株式数の減少は、単元未満株式の買増請求によるものであります。

3. 新株予約権等に関する事項

  該当事項はありません。

4. 配当に関する事項

 ( 1) 配当金支払額

決議 株式の種類

配当金の

総額

1株当たり

配当額

基準日 効力発生日

百万円 円

平成19年5月15日

取締役会

普通株式 692 6. 00 平成19年3月31日 平成19年6月6日

平成19年11月13日

取締役会

普通株式 693 6. 00 平成19年9月30日 平成19年12月10日

 ( 2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議 株式の種類 配当の原資

配当金の

総額

1株当たり

配当額

基準日 効力発生日

百万円 円

平成20年5月13日

取締役会

(21)

 当連結会計年度(平成 20 年4月1日 ∼ 平成 21 年3月 31 日)

1. 発行済株式に関する事項

株式の種類 前連結会計年度末 増加 減少 当連結会計年度末

株 株 株 株

普通株式 116, 107, 795 1, 799, 733 − 117, 907, 528

(注)発行済株式総数の増加は、転換社債の普通株式への転換 1, 777, 733 株及びストックオプション

の権利行使 22, 000 株によるものであります。

2. 自己株式に関する事項

株式の種類 前連結会計年度末 増加 減少 当連結会計年度末

株 株 株 株

普通株式 271, 805 26, 500 1, 480 296, 825

(注)1. 自己株式数の増加は、単元未満株式の買取請求によるものであります。

2. 自己株式数の減少は、単元未満株式の買増請求によるものであります。

3. 新株予約権等に関する事項

目的となる

株式の数

会社名 内訳

目的となる

株式の種類 前連結会計

年度末

増加 減少

当連結会計

年度末

当連結会計

年度末残高

株 株 株 株 百万円

提出会社

ストック・オプ

ションとして

の新株予約権

− − − − − 593

連結子会社 − − − − − − −

合計 − − − − 593

4. 配当に関する事項

 ( 1) 配当金支払額

決議 株式の種類

配当金の

総額

1株当たり

配当額

基準日 効力発生日

百万円 円

平成20年5月13日

取締役会

普通株式 695 6. 00 平成20年3月31日 平成20年6月11日

平成20年11月12日

取締役会

普通株式 705 6. 00 平成20年9月30日 平成20年12月10日

 ( 2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議 株式の種類 配当の原資

配当金の

総額

1株当たり

配当額

基準日 効力発生日

百万円 円

平成21年5月12日

取締役会

普通株式 利益剰余金 823 7. 00 平成21年3月31日 平成21年6月11日

(連結キャッシュ・フロー計算書関係)

1. 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目との関係

       前連結会計年度   当連結会計年度

現金及び預金勘定 9, 809 百万円 6, 151 百万円

有 価 証 券 勘 定 21 百万円 −

    計 9, 830 百万円 6, 151 百万円

預入期間が3ヶ月を超える定期預金 △ 100 百万円 △ 100 百万円

償還期間が3ヶ月を超える債券等 △ 21 百万円 −

(22)

2. 重要な非資金取引の内容

転換社債の転換

        前連結会計年度   当連結会計年度

転換社債の転換による資本金の増加額 110 百万円 533 百万円

転換社債の転換による資本準備金の増加額 109 百万円 530 百万円

参照

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